この記事では、育休中のサラリーマンが
「育休」を通して自分で稼ぐことに
チャレンジしている
「不動産投資」のことを書いています。
今回は、育休中に「融資」を
どうやって受けることができたかを書きます。
なお、記事内で紹介している「本」は
私が様々な本を読んでみて
これを読んでおけば
失敗を避けられると思う本を紹介しています。
前回、書いた記事でも紹介していますので
宜しければ読んでみて下さい。
【前回の記事】~参考本【厳選7冊】~
【前回の記事】~物件探し編~
目次
1.融資の準備
①.準備するもの
②.金融機関の種類と融資エリア
2.融資交渉
①.金融機関へアプローチ
②.交渉開始
3.信用性
①.誠実な対応
②.融資承認を得るために
③.今後の展開
1.融資の準備
サラリーマンで融資を受ける機会といえば
「住宅ローン」「車のローン」を受けた方が
ほとんどだと思います。
私も、この2つしか融資を受けたことは
ありませんでした。
「申し込めば通るだろう」
融資に対しては、そんな感覚しかなく
ハッキリ言って甘くみていました。
しかし、今回の融資は「事業」として
相談に行くためかなり厳しかったです…
そんな何も分からなかった私が
どうやって「融資」を受けることが
出来たのか。
これからご紹介していきます。
①.準備するもの
融資を受けるにあたり勉強しましたし
本当にこれで大丈夫か?と
何度も確認しました。
いきなり銀行へ行って
「融資をお願いします!」と言ったところで
ほぼ融資を受けるのは無理だと
思ったからです。
ただ、いつか観た動画でアポイントも取らずに
片っ端から銀行を訪ね融資を受けに行った方も
いるとのことです。
私は、真似出来ないのでやりません。
まず、銀行へ電話をする前に必要な書類を
全て揃えることにしました。
必要な書類は大きく2種類あります。
・物件に関する書類
・自分自身の書類
融資を受けるにあたり
どんな人物か?
不動産であればどんな物件か?
必要な書類は、揃えた上で
銀行へ相談に行くことにしました。
・物件に関する書類
①.物件概要書
②.登記簿謄本
③.固定資産税評価証明書
④.入居状況一覧表(レントロール)
⑤.建物図面
⑥.公図
⑦.諸費用見積もり
(仲介手数料、登記費用
固定資産税精算金、不動産取得税)
火災保険料の見積もりもあれば持っていきます
後からでも問題ありません。
⑧.事業計画書(シュミレーション表)
積算評価額はいくらか。
*下の式で算出しています。
(再調達価格×延床面積)
×残存耐用年数(法廷耐用年数ー築年数)
÷法廷耐用年数 =建物評価額
(路線価×土地面積) =土地評価額
建物評価額+土地評価額=積算評価額
毎月の家賃収入からローン返済、維持費
税金を差し引いた手残りはいくらか。
*大規模修繕をいつ予定しているかも
組み込んでいます。
物件探し編でも書きましたが
予め物件に関する書類を用意しておくと
融資を受けに行きたい時にスムーズです。
・自分自身の書類
①.経歴書(氏名、住所、年齢、卒業から入社
入社後の部署名、業務内容
持っている資格、年収等)
②.資産状況(総資産額、預金、口座名、証券
保険、年金、車、住宅等)
③.社員証、免許証、資格証のコピー
④.預金口座、証券、保険、年金等のコピー
⑤.車検証、住宅ローン返済表のコピー
これらの資料を準備して
融資を受けに行きました。
後程、説明しますが銀行用と自分用で
必ず2部刷っておいた方が良いです。
現在まで、まだまだ6行ですが銀行へ行って
他に資料を求められたことは無いです。
準備した書類をファイルにまとめて
持参するようにしています。
ファイルは、銀行用と自分用の2冊を作ります。
私は、100円ショップのファイルを
使用しています。
②.金融機関の種類と融資エリア
私は、実際に金融機関に行くまで
知らなかったのですが、金融機関によって
融資エリアがあります。(メガバンクは除く)
・信用金庫、信用組合
信用金庫、信用組合の場合は
自分が住んでいる住所の最寄りの支店
又は、購入したい物件の最寄りの支店で
融資の相談を行ないます。
私は、それを知らずに全然、関係ない支店へ
融資の相談に行き上記の内容を
教えて頂きました・・・。
あくまで、地域の企業や事業に融資を行ない
地域の発展に貢献するためだそうです。
もし、信用金庫や信用組合に行かれる際は
私のようにニ度手間にならないよう
注意して下さい。
・地方銀行
基本的に都道府県内であれば
融資対象になると銀行で教えて頂きました。
他県から支店として構えている地方銀行は
融資にも積極的に対応してくれました。
地元の地方銀行は、支店数が多いので
少し時間は必要ですが、1箇所が駄目でも
また違う支店へ相談に行くことが出来ますので
それぞれメリットを感じました。
後は、メガバンク(都市銀行)がありますが
私は、まだ融資の相談へ行ったことが無いので
詳しくは分かりません。
本を読んで勉強した印象としては
融資範囲が広くしっかりと付き合いが
築けていけば金利等の融資条件も
良いと感じました。
これから規模を少しずつ拡大していく上で
融資の相談に行く日が来るかもしれません。
2.融資交渉
資料の準備が整ったところで金融機関へ
アプローチを始めました。
まずは、金融機関のホームページを確認し
「アパートローン」「プロパーローン」の
取扱いがあるか調べました。
中には、取扱いは無いがその時の
条件によって融資内容を決めるといった
金融機関もありましたが、まずは
ローンの取扱いがあるところから
相談に行くことにしました。
①.金融機関へアプローチ
金融機関によっては、ホームページで
アパートローンの金利がどのくらいか
記載してあるところもあり
現在の金利はどの程度なのかを
把握することが出来ました。
基本は、「変動金利」での
取扱いが多かったです。
恐らくですが、付き合いが出来て
しっかりと事業として認めて頂ければ
金利面も優遇されていくのかなと感じました。
ホームページを確認し現在まで
口座を作ったことがある銀行から
取引きをしたことが無い銀行まで
アプローチをしました。
まずは、電話をしました。
初めは、電話をする前から緊張しました。
「アパートローンのことでご相談を
したいのですが」。
そう伝えると「融資担当」の方へ代わり
話を進めていくことになりました。
「アパートローンのことでしょうか?」
「はい。1棟物のアパートの購入を検討
しておりまして。」
「失礼ですが、当行と取引きはございますか?」
あれば良いのですが
私は無いところがほとんどだったので
「いえ、ありません。」と素直に答えました。
ここで、いくつか質問が返ってきます。
・物件に関すること
「物件の価格は?」
「構造は?」
「場所は?」
「毎月の家賃収入は?」
「部屋数は?」
ざっとこれくらい聞かれ
大まかに利回りや手残りを
計算されます。
・自分自身のこと
「ご職業は?」
「お勤め先は?」
「お住まいはどちらですが?」
「賃貸ですか?持ち家ですか?」
「年収はいくらですか?」
聞かれる理由は
「返済能力があるか」です。
仮に空室が出たとしても
それを補える収入があるかを
聞いた上で、融資対象か
判断されています。
質問に一通り答えた後、
「一度、融資のご相談に行くことは
可能でしょうか?」と尋ねます。
融資担当より「はい。大丈夫ですよ。」と
返事がくれば、相手方の都合の良い日程を聞き
それに合わせて銀行に行くようにしています。
もちろん、こちら側の日程にも合わせて
下さるので無理に合わせる必要もないです。
日程が決まったところで
必ず、「必要な書類はありますか?」と
聞いています。
予め書類を揃えてはいましたが
念のため他に必要な書類がないか確認し
交渉を行なう際にスムーズに進められるよう
また、相手方へ「きっちりしている人」という
印象を持って頂けるよう
事前に聞いています。
後から何度も電話を入れると
相手の業務を妨げてしまいますし
自分が逆の立場だったらあまり良い印象を
持たないだろうなと思います。
②.交渉開始
融資の相談に行く前は、必ず、もう一度
書類が揃っているか確認しています。
また、書類の内容も確認し間違いがないか
どういったところを聞かれるか
自分だったら何を聞くか
私は、かなり緊張するので
軽くシュミレーションしています。
服装は、スーツを着用し靴も磨き
身だしなみに気をつけています。
待ち合わせ時間の20〜30分前には
銀行の近くに着いておくようにしています。
バタバタ来たなと思われたら
時間にルーズという印象を持たれ
あまり良くないと思っているので
早目に家を出ています。
待ち合わせ時間の5分前には中に入り
窓口へ行き融資担当の方へ繋いでもらいます。
融資担当の方が来られたら名刺を頂きます。
私は、まだ名刺を作っていないので
法人を立ち上げたら一緒に作ろうと思います。
軽く自己紹介をして本題に入ります。
早速、準備していたファイルを渡し
一通り目を通してもらいます。
事前に電話で内容を伝えているので
割とスムーズに進みます。
この時、もう1冊の自分用のファイルを出し
一緒に同じページを見ながら進めています。
どんな質問がくるのか分かりませんので
しっかりと早く答えられるように
自分もファイルを使用します。
また、この時に
「コピーを頂いても良いですか?」と
聞かれることもありますので
銀行用のファイルをコピーして
もらっている間にもう1冊のファイルで
融資担当の方に内容を確認して頂く時間を作り
なるべく時間をかけ過ぎないよう
同時進行で進めています。
ここからヒアリングが始まります。
・なぜ、当行を選んだのか?
今まで取引きの無い銀行に行った時は
ほとんどの確率で聞かれます。
知人の紹介や周りに利用している人がいれば
そう伝えた方が良いです。
私の場合は、そんなツテも無いので
「ホームページを見てアパートローンの
取扱いがあったので相談に伺いました」。
と答えています。
受け答えに詰まると「大丈夫かな?」と
思われてしまうので、事前に答えを
持っておいた方が良いです。
・始めようと思ったきっかけは?
なぜ、不動産を買おうと思ったのか?
私は、「事業として経営を学びながら
資産形成を行なっていきたい」
と伝えています。
銀行側も大体なぜ始めるのかは分かっていると
思いますが、敢えて質問しどういった考えを
持っているのか確認していると思います。
あとは、書類を見ながら質問がきます。
いくつか挙げておきます。
・物件に関すること
①.物件の状態(内見して感じたことを言う)
②.リフォームは必要か?
③.入居状況は?(入退去の予定)
④.登記簿内の記載確認(現所有者など)
⑤.売却理由は?
⑥.需要面は大丈夫か?(事前に把握しておく)
・自分自身に関すること
①.どういった仕事をしているか?
②.家族構成
③.資産状況
おおまかですがこのような質問がきます。
他にも細かく聞かれますが、しっかりと
答えていくことが大事です。
基本は、こちらが用意した書類を見ながら進み
書類が揃っている状態で話しが出来れば
そこまで行き詰まることもないと思います。
銀行側からの質問がある程度済んだら
次は、こちらから質問をします。
・現在の金利はどのくらいか?
・融資期間は耐用年数内か?
・フルローンまたはオーバーローンか?
・自己資金はどのくらい必要か?
・団信(団体信用生命)はあるか?
・保証料は金利何%か?
・火災、地震保険の取扱いはあるか?
・事務手数料はいくら必要か?
・現在の状況で融資はどのくらい付きそうか?
※現在の自分自身に対して融資可能かどうか
・法人で融資を受けることは可能か?
他にもその時、気になることは
その場で聞いています。
時間としては、大体30分~1時間程度です。
後日、銀行側から他に確認したいことがあれば
電話がきます。
融資の相談から大体2~3週間して融資可能か
連絡がきます。
もし、複数の銀行から融資可能の状態であれば
融資額、金利、融資期間を比較し
条件が合うところへお願いします。
もし、他の銀行へ融資の相談を行った後に
別の銀行で融資が決まれば他の銀行へは
必ず断りの連絡を入れています。
そのままほったらかしにすると
今後の関係が築けなくなると思っているので
こちらから連絡を入れています。
3.信用性
①.誠実な対応
私は、「良い印象」を持って頂けるのが
一番大事だと感じました。
こちら側からお願いに行くので
自分がお客という考えはありません。
そのためには、「準備」が全てだと思います。
融資を受けるにあたり書類の準備。
身だしなみの準備。
時間を守るため当日の準備。
準備を自分が納得するまですれば
自分自身もこれ以上はないという自身が
生まれたので一番、気を使っています。
あとは、最初の挨拶、言葉遣い、態度
最後、終わった後の挨拶
銀行を出る前に再度、お辞儀をするところまで
気を抜かないよう意識しています。
時間にして約1時間ですが
かなり長く感じました。
とてつもなく緊張したので、自信を持てるよう
準備をオススメします。
②.融資承認を得るために
私が、最初に相談に行った物件は
どの銀行からも融資を断られました。
なぜ、ダメだったのか聞くと
物件の入居需要が無いという判断でした。
ただ、私がそれをカバーできる準備が
足りずにダメだったのだと感じました。
確かに空室が多かったこともあり
評価も出ませんでした。
そんな落ち込んでいる時に出会った
現在、引き渡し待ちの物件。
諦めずに探し続けることも
大事だと思いました。
融資を断られるのは、結構凹みますが
何がダメだったのかその時にしっかり聞き
次に生かす考えで取り組んでいくしかないと
思います。
今のところ「あなたに原因があります!」と
言われたことがないので少し安心しています(笑)
③.今後の展開
物件探しから融資承認、引き渡しまでと
予想以上に時間が必要なのだと感じています。
勉強し始めた頃は、もっと早いペースで
買い進められると高をくくっていました。
一番良いのは自分が納得できる条件で
安全に購入していけることだと思います。
無理に買い進めていくのはかなり危険と
感じたので少しずつでも良いので
無理をせず冷静に考えて進めていこうと
思います。
まだまだ道のりは長いですが
不動産を通して誰かの役に立てるよう
事業として継続していきます!
最後に私が読んで
「融資」の勉強になった
本を紹介します!
「NOをYESに変える
「不動産投資」最強融資術」